こんにちは、「データ流通市場の歩き方」編集部の小澤です。
私たち株式会社日本データ取引所は、「日本のデータを民主化する」を企業理念(ミッション)として、データ流通市場の運営にとりくんでいます――と言うと、よく聞かれます。
「そもそも『データ流通』とは何なのでしょうか。データ分析とのちがいは? データ活用との関係は?」
IT用語によくあるように、「データ流通」という言葉は、話し手や文脈によって微妙に意味がちがって、一般にはまだあまり知られていません。
そこで今回は、この言葉の歴史と、近年の用法について説明します!
「データ流通」という言葉の歴史
語源は諸説あるものの、「データ流通」の訳語には、data distribution, data circulation, data flow, data exchange, data flowといった単語が用いられていて、19世紀にはすでに用例が見られます(Google N-gramで当社調べ)。
しかし、「データ流通」という言葉が活発に使われ出したのは、1950年代以降のことです。コンピュータの研究開発が進むにつれて、少しずつ一般に使われる語になりました。
どの語も人気のピークは1980年代後半から1990年代前半にかけて。これは家庭用パソコンの登場と重なります。
その後は、ネット利用の普及(Internet, Web, Social media)に関心が移り、「データ流通」にまつわる言葉の使用は、いったん落ちつきます。
ところが、2018年頃から再び上昇する兆しが見られます。どうやら新しい用法が定着しつつあるようなのです。
「データ流通」6つの用法
編集部が調べたところ、それらのあたらしい用法は、おおよそ6つの観点で使われていました。
- 国際的なデジタル経済圏の協調枠組み
- 新しい情報技術の戦略PRコンセプト
- IT投資促進のための政策メッセージ
- 組織の知識・人材ネットワーク形成
- 情報システムのより簡便・迅速・広範な連携
- 法人向けデジタルコンテンツの流通増
身近なビジネストピックから国際動向まで、幅広い意味で使われているようです。ややこしいですね……。次回の記事で、これら6つを説明していきます!
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